多数の選択科目の中から、人気科目を紹介します。

 

Advanced Corporate Finance I-Valuation - Prof. Gopalan

Radhakrishnan (Radha) Gopalan
CoreのFinance Managementから進展し、基礎的な計算ができることを前提に企業価値の源泉を解明することに重点を置いた授業。DCFだけではなく、Comparable、Incremental、APVなど複数のValuation法を学ぶことができます。内容は非常に濃く、また、投資銀行での実務経験がある教授ですので、理論を語るだけではなく、どの手法が実務にフィットするのかしっかりと考えた上でのレクチャーをしてくれます。ファイナンスを志向する学生には必須の授業と言っても過言ではないと思います。

 

 

Business Analysis using financial statements - Prof. Frankel

Richard Frankel
「有価証券報告書やアニュアル・レポートを読んで分析できるようになりたい!」、そんな思いに答えてくれるのがこの授業。ROEなど基本的な分析指標の説明を一通り終えた後、ケースを通して独自の会計処理や一時的なリストラ、臨時収益が財務諸表にどのような影響を与えるのか、またそれらの影響をどう解釈するか、といったことを学ぶことができます。金融機関や会計事務所だけではなく、事業会社に行かれる方にもおすすめの授業。また、毎回講義の際にアンケートをとり、学生の意見をタイムリーに吸い上げるようにされています。

 

Real Option Valuation - Prof. Zhou

Guofu Zhou
伝統的なNPV分析はプロジェクトへの投資を「今行うか、もしくは行わないか」という二者択一の下で評価を行いますが、現実にはプロジェクトはその開始タイミング、規模拡大・縮小等についてある程度の柔軟性を有しています。これらを含めたプロジェクトの価値の評価を行う手法が本コースで学ぶリアル・オプションです。具体的には、ブラック-ショールズ方程式、二項モデル、モンテカルロ・シミュレーションといったオプション価格の理論的計算モデルを使用して、柔軟性を持ったプロジェクトの価値評価を行います。一方でReal Optionの実務への応用は未だ困難であることも同時に理解できます。数多くの論文を発表し続ける向上心を持った研究者であるとともに、Derivative の実務への応用に関する相談にも乗ってくれる素晴らしい教育者です。

 

Integrated Value Creation - Prof. Thakor

Anjan Thakor

1993年から2003年までノーベル経済学賞のノミネート委員を務めていた実績をもつ教授。教授自ら開発した4分類に基づいて企業を分析。各業界の大手企業のコンペティティブ・アドバンテージ(もしくはディスアドバンテージ)の源泉を探り、まとめとしてためになる要約された言葉が多数学べます。質問に対する学生の要点を得ない答えに対しても、本質をついた表現で簡潔にまとめる能力がある方。

 

 

Marketing Strategy - Prof. Chan

Tat Y. Chan
ケースをベースとしてMarketingの基礎から応用まで、またそれに留まらず垂直統合や新規参入戦略など一部Corporate Strategyの範囲まで扱います。また、実業で活躍するマーケターによるゲストスピーチも組み込まれているため、クラスで学んだtheoryを実際に実業に応用している事例を学ぶことができます。さらにこのコースの目玉ともいえるMarketStratというオンライン上で企業を経営するシミュレーションソフトを使い、クラスで学んだMarketing Strategy、Corporate Strategyを駆使し、他のチームと業績を競います。本コースはMarketingもしくはStrategy系を専攻する学生にとっては必修といってもよいクラスだと言えます。

 

Competitive Industry Analysis - Prof. Horn

 
主に経済学とゲーム理論を用いて経営戦略の分析を行う授業。レクチャーで経済学の理論と現実への反映を考察し、ケースを通じて実例を分析します。過去の事例で一見説明が困難なシチュエーション(たとえば非常に近い状況であったにも関わらず一方は成功し一方は失敗に終わったようなケース)でも、きちんと理論的に考察すると理由が明確になるケースがあります。コアで学ぶ経済学の理論が現実に適用されうるという点が非常に興味深いです。経営企画や略コンサルタントの分野に進む方には特にお奨めだと思います。

 

 

Introduction to Entrepreneurship - Prof. Holekamp

Clifford Holekamp

 

授業の半分は実際のアントレプレナーを教室に招き、彼らの成功体験(あるいは失敗談)を共有し、意見交換。残りの半分は、主にケースと教授のレクチャーで構成されています。講師にやってくるアントレプレナー達も地元セントルイスで活動している人から米国全土で事業を展開している人まで規模感、人となりも様々で彼らから得るものは非常に多いです。さらに、教授自身もOlinの卒業生であり、かつ既に一つ会社を売却された経歴を持つSuccessful Entrepreneurであり刺激的です。最後に、何と言ってもこの授業の醍醐味はFeasibility Studyという、4-5人のチームを組んで一つのビジネスアイデアの実現可能性を様々な角度から検証するというセメスターを通してのプロジェクトです。最後の授業では、最終的なビジネスプランを提出し、ベンチャーキャピタルへのピッチさながらにプレゼンを行います。ちなみに、筆者のチームはインドからココナッツウォーターを輸入するビジネスを練り上げ、外部の業者とミーティングを持つなどして、実際にプロダクトのローンチを目指しました。インド人のチームリーダーは真剣にこのビジネスを立ち上げることを考えており、まさに心意気次第で得るものは無限大の授業です。 
Financial Accounting B - Prof. Fields
コアのFinancial Accounting Aの続編です。コア同様に分かりやすいスライドと分かりやすい解説が特徴です。授業内容はコアに比べるとより深く高度なトピックを学ぶことになりますが、教授がMBAホルダーなら最低限知っておかなければいけないというトピックだけにフォーカスして教えてくれるため、本来であれば難解な会計という学問を、楽しく興味を持って学ぶことができます。とても優しく熱心な教授であり、常に学生の疑問を引き出し、理解していない学生がいたらとことん教えてくれます。コアと同じくこれぞMBAの授業という授業です。最後にはグループで好きな企業を選択し、授業で習った会計や財務分析の知識をもとに企業分析を行います。Financial Accounting Aと一緒に取った方がよい授業です。
Advanced Corporate Finance II - Financing - Prof. Piacentino
Advanced Corporate Finance I が企業のValuation方法について学ぶ一方で、この授業では企業のFinancing について、最適な資金調達方法や資金調達がどのように企業価値に影響を与えるかなどについて考察を深めていきます。イタリア人のPiacentino教授は、理論的な側面をしっかり順を追って説明するだけでなく、その理論がどのように現実の問題を説明、もしくは説明しきれていないかを丁寧に教えてくれます。ファイナンスを志向しない学生にとっても、受ける価値はある授業だと思います。