Practicum

多種多種な体験型授業の中でも、Practicumは中~大規模なクライアントを相手にコンサルティングを行うプログラムです。事業が比較的安定している企業の問題解決や更なる発展を手助けすることが主な内容になり、地元に関わりの深いアンハイザーブッシュやエマーソン、また過去にはUS Postal Service(米国郵便会社)やボーイング等も行われたようです。期間はセメスター通して行われるのが基本です。

 私が参加したのは、セントルイスを拠点とするオンラインプロモーション企業でした。事業を簡単に説明すると、新聞やテレビ局といったメディアに、ある種のオンラインプラットフォームを提供することであり、テレビ局に限れば全米の半数以上が顧客というかなり大きな規模でした。今回の依頼内容としては、米国(およびカナダ)内で一定の成功を収めることができ今後海外進出を考えるという段階にあたり、どこの国(または地域)がPotential Targetsとなるか調査して欲しいとのことでした。分野的にはマーケティングの要素が強いといえます。

 私自身はファイナンスを主に学んでおり、マーケティング自体に関心は薄かったのですが、海外進出戦略を検討するという点が、自身の出身企業の状況とも重なり勉強になるとの思いから応募しました。

 アサインされたチームは2年生2名、1年生4名の6名プラスマーケティングの教授。はじめにクライアントのオフィスを訪れて改めて今回の趣旨と目的、会社の状況などを聞きプロジェクトがスタートしました。基本的には週に1回クライアントとのテレビ電話会議で進捗を報告/相談し、それに向けてチームで作業を進めるという形式になりました。やはり実際のクライアントとのやりとりとなると会話に加わるのが難しいことを実感しましたが、その分チーム作業で貢献しようと取り組みました。個々人に割り当てられたリサーチ進め、それをチーム内で報告し合い、その結果をどうまとめ次に何をリサーチするのかを話し合うのが大まかな作業の流れです。

 今回のプロジェクト中、プロジェクトの進め方やクライアントへの対応の仕方について私自身が納得できない場面があり、メンバーとかなり議論をすることとなりました。そういった意見をぶつけることは重要だと思いますし、またそれらを通してアメリカ人の仕事の進め方やビジネス慣習を知ることができたのは非常に貴重な経験となりました。

 クライアントへの最終プレゼンにて私たちのリサーチ結果をプロセスとともに説明しプロジェクトは終了しましたが、幸いクライアントからは満足の評価を得ることができました。また後日談として、このとき私たちが提案した進出先をクライアントが真剣に検討し、今度は学生がその国に実際に赴き現地調査をすることを次の新たなPracticumプロジェクトとして大学側に依頼されたと知ったときは、自分たちの提案が新しいビジネスを作り出したということに大変興奮しました。残念ながら私はそれには参加できませんが、ぜひ次の参加者たちが良い形で引き継いでくれることを願っています。