◆職歴:コンサルティング(M&A)→製造業

◆形態:社費

◆Why MBA?

  • 英語でのコミュニケーションは必須スキルであり、ただの留学ではなく、グループワークを通して否が応でも深い議論をする必要のあるMBAは英語スキル向上に最適な環境。
  • グローバルな人的ネットワークをつくるには志のある人々が集まる場に身を置いて寝食を共にする経験(MBA)が必要。
  • オーナー企業の後継者であり、経営を学ぶにはMBAが最も効果的。
  • 異文化に興味があり純粋に楽しそう。

◆スケジュール

2017年    5月: MBA受験を決意し英語の勉強開始。TOEFL60点。 

2017年 11月:おためしでGMAT初受験530点。GMATに手を付けるのは早いと結論。

2017年 12月:TOEFLで98点を取得したのでGMATの勉強を開始。

2018年   5月: GMAT受験580点。なかなかスコア伸びず。 

2018年   8月:TOEFLで100点取得(出願スコア)。

2018年1 2月:GMAT680点取得(出願スコア)。そこから1か月集中してエッセイを作成、

2019年   1月:第2ラウンドで1月出願締め切りの7校に出願。

2019年   3月:出願先の学校見学(10日間)を敢行。その間にOlinから合格通知が届く。

2019年   5月:合格先4校と進路について考えた結果Olinに決定。

 

◆総括

<Olinに選んだ理由>

①Global Immersion Programの魅力

2019年の場合、6月23日の入学後2週間後、7月7日から8月14日までの1か月超でワシントンDC→スペイン(バルセロナ)→中国(北京・上海)を1学年全員(100名超)で回るプログラムです。

世界広しといえども長期間のグローバルプログラムに学年全員で参加させるのはOlinだけです。多くのクラスメイトもOlinに決めた理由にこのプログラムを挙げていました。

 

そして実際にGlobal Immersionに参加してきました。日々の課題、グループワーク、現地企業のコンサルティング、プレゼン、そしてもちろん観光やパーティー・・・大学側も今年の目玉企画として用意しているだけあって周到に準備されており非常に濃い1か月超になりました。私にとっての最大の成果は、MBAが始まってすぐの夏の段階で学年全員の顔と名前を一致でき、多くのクラスメイトと親密になれたことです。Global Immersionに興味がある方はぜひご連絡ください。↓参考ページ(動画あり)

https://olin.wustl.edu/EN-US/academic-programs/full-time-MBA/academics/Pages/global.aspx

 

 

②Collaboration>Competition

Olinの学生は非常に協力的です。受験時にMBAコンサルの方から「Olinの特徴はColloborativeなところ」と聞いておりあまりピンとこなかったのですが、実際にOlinに通うとよくわかります。

私の場合は3月に、Japan Tripに参加しているOlin学生20名と教授1名、Class of 2020の日本人1名と東京での日本食パーティーイベントにて話をする機会があり、肌感覚として「Collaborative」を感じることができました。

留学生、特に日本人は英語の問題はつきものです。私も常に苦労しておりますが、Olinの協調精神にはいつも助けられています。特にGlobal Immersionでは全員が入っているラインで、「どこのコインランドリーが安くておすすめ」といった生活情報から、「課題をどう進めたらいいか」、といった真面目な話題、「どこどこで食事会するから参加者募集」、といった交流情報まであらゆる情報が行き交います。他人に役立つ情報を見つけた人がすぐ周りと共有する姿勢、そして誰かが助けを求めると待ってましたとばかりに周りの人がヘルプに入る姿勢にはいつも驚かされます。

 

※なぜOlin学生は協調的なのか?

Global Immersionは2019年夏から始まったプログラムなのですが、異文化に興味がある、外向き志向の強いアメリカ人がそもそもアプライしている印象です。また、セントルイスワシントン大学のメディカルスクール、ソーシャルワークスクールから複数学位制度を利用してOlinビジネススクールに参加している学生も相当数おり、彼らが協調的な雰囲気に貢献しているとも思います。そして成績評価上GPAがないこともOlinの「競争でなく協調」精神を表していると思います。

 

③程よい都会,セントルイス

私にとってセントルイスは程よいです。昔ながらの中西部を代表する都市だと思います。 One of the 10 Great Streets in Americaに選ばれたことがあるデルマー通りが大学のすぐ近くに(自転車で5分)あり、私はそこに住んでいます。なんでも揃うので生活に不便を感じることはありません。デルマー通りにアジアスーパーもあり日本食も手に入ります。そして最もありがたいのは都市レベルに比して家賃相場が低いことです。

セントルイスは犯罪が多く危険な都市、とネットでよく見ますが、危険地域に行かなければ問題ありません。温厚でフレンドリーな人々が多く、基本的にのどかな場所です。一部の地域で犯罪が多発するので全体の平均件数があがり「危険都市」とレッテルを貼られているのが実際です。

 

<スコアメイキングについて>

TOEFL:100点というラインを超すのは想像以上に時間がかかるものと思い知りました。ただ、アメリカのBスクールのアドミッションにとってTOEFLは足きりラインであり、たいていの学校では100点を超していれば問題はないのでそこを目指して取り組んだら良いと思います。

GMAT:ネットでよく見る「日本人にとってQuantは簡単」は自分には当てはまりませんでした。そして模擬試験と実際のテストの点数の差に驚くことが多くありました。模試で740点とっても本番で600点があります。そして特にQuantに関しては本番では模試よりも数段難しく感じました。私の場合は模試で50~51点を安定的にとれるようになっても本番での最高点は49点どまりでした。GMAT公式問題集は年度が違っても同じ問題が多く掲載されておりやりつくしてしまうので、「短期集中が良い」というアドバイスは的を得ているとは思います。ただ、短期集中で700点前後取れるようになる人は最初から英語の素養が相応にある人に限られると思います。1年に5回という回数制限があるので、最低でも模試で700点を1回は超えてから本番の試験を受けることをお勧めします。実感としては、本番の方が点数は低くなります。

 

<レジュメ・エッセイ・出願について>

私はUSA CLUBの山内さんに全面的にコンサルを依頼しました。2017年10月から契約し、2019年3月のMBA受験終了まで、マンツーマンで取り組みました。レジュメ・エッセイ作成では1か月という限られた時間の中で非常に効率的に進めてもらえました。こちらで日本語でレジュメ・エッセイを作成し、内容を推敲し、それを英語に翻訳してもらいそれをチェックして仕上げる、という進め方でした。全て日本語でやりとりできるので細かいニュアンスも伝えることができ、エッセイに反映できるのでやりやすかったです。

 

<インタビューについて>

USA CLUBにて2回/週にてインタビュー 模擬訓練を行いました。想定問答集を作成し、一つ一つ確実に答えられるよう練習しました。自分のキャリアの過去、現在、そして未来とその未来のためにMBA取得がいかに重要か、そのMBAの中でもなぜその学校なのか、一貫性をもったストーリーをつくることが大切です。

 

<受験生の方々へ>

WashUは日本人の間では全く知名度がありませんが(私は知りませんでした。)、海外では名門校としてとらえられています。セントルイスではWashU生というだけで一目置かれます。少人数で密、協調的、世界唯一の濃いグローバルプログラム、程よい都会、学生の多様なバックグラウンド(金融、コンサルに偏っていません)、このようなワードにピンと来る方はぜひアプライされることをお勧めします。また、私の場合はOlinの学生、教授の話を3月に東京で聞けて、同3月の10日間の受験校巡りをしたことで、「自分に最もfitしているのはWashUだ!」と結論づけられたので、キャンパスビジットや在校生と話をされることを強くお勧めします。キャンパスビジットの際はぜひ声掛けください!ご案内します!